Q.例えば田舎暮らし別荘で出来ることって何がある?
A.ほとんど何でも出来ると言っても差し支えないでしょう。
屋内・庭を含め、そこにある空間そのものをすべて自由に造りかえることができます。ちょっと極端な例ですが、以下の具体例から別荘の自由度を推し量って頂ければ.
もし、あなたに「中世ヨーロッパの貴族に生まれたかった」という願望があったとしましょう。さて、この願望を叶える術はあるでしょうか?現代日本に貴族制度などありませんし、そもそも日本はアジアであってヨーロッパでも何でもないですから、本質的にはもちろんNOです。しかし、田舎暮らし別荘を持っていたら、気分的には夢を叶えることが可能になります。
中世ヨーロッパを想起させるような銀色の食器・燭台を用意し、深紅のカーペットを敷けば、それだけで屋内は21世紀の日本には見えませんよね? 後は別荘に暖炉をとりつけ、アンティーク調の家具を置けば、そこはもう映画の中で見るような古いヨーロッパのお屋敷です。
「作っただけの偽物じゃないか」という声も聞こえてきそうですが、果たしてそう軽んじたものでしょうか? 中世には写真機もありませんし、現存している当時の建築物は大がかりな修築を経ているものがほとんどです。現代の人々が知っている中世など、映画の中に出てきた人工のセットか、現代の技術で修繕されたものに過ぎません。にも関わらず、そういったものを見て中世ヨーロッパに憧れたというのなら「その人は現代に再現された中世を求めている」ということではありませんか? 実際の中世なんてテレビもなければ、夜中になっても松明や蝋燭くらいしか明かりになるものがないし、現代人にとっては本来それほど魅力的な時代ではないはずです。現代人の憧れが非日常的なものに向いた時、それは実際のところ、良い部分・美しい要素だけを抜き出したエンターテインメントに対しての憧れなのです。そのためのセットを配置するのに、別荘ほど優れたロケーションは他にないのではありませんか? 普段暮らす自宅に燭台などを用意しても、きっと邪魔になるだけですから。
これは極端な例ですが、分かりやすく言えば、この自由度こそが別荘の魅力なのです。実現したい夢や希望があり、それを自分の努力と工夫でどうにか具体化したいという人には、別荘ほどすばらしいものはありません。別荘は、高名な画家が描いた絵画にはなれません。憧れや願望を自分自身の手で能動的に描こうとする人々の前に広がる、真っ白いキャンバスなのです。