時々、テレビの番組などで「日本一長寿の村」とか、日本一とまではいかなくとも「長生き村」なんて紹介される村がありますよね?決して「長寿の街」ではなく「村」が多いですね。せいぜい「町」どまりです。どうしてでしょう?
それは長寿の理由として紹介されるものが何かを考えれば一目瞭然。たいてい、こういった場所の長生きの秘訣として紹介されるのは、その土地土地の食べ物をたべていることとと農業をしているために高齢者が畑へ出て結果的に適度な運動をしていることなどです。
多くの場合、こうした地域では半ば自給自足の生活を送っていて、無農薬あるいは減農薬で作られた野菜を古くから伝わる調理法で郷土料理にして、といった日々が当たり前のものとして認識されています。外食をできるようなお店もありませんから、しぜんとお家で野菜中心の食生活。何でも自分でやらなければいけないので運動不足になることもありません。これを若いうちから続けていれば、みんなが90歳や95歳まで元気なのも頷けますね。
そして、こういった健康的な生活を都会で実行するのは非常に難しいという事実もまた見えてきます。都会で自炊するにしても、材料はスーパーで売られているものを使うよりないですから、すべてを無農薬・減農薬というわけにはなかなかいきません。駅前には両手でも数え切れないほどの外食チェーンが並び、街中どこへいってもエスカレーターやエレベーターが完備されている環境の中で「肉類の食べ過ぎは身体に毒だ」とか「運動不足に気をつけなさい」と言われても、正直いって気をつけようがないと思います。いくら、最終的には本人の自覚の問題だといっても「便利なものに囲まれたままでその便利さを遠ざける」というのは普通の人間にとってはあまりに難しいでしょう。人間ひとりの意志というのはそう強固なものじゃありませんから。
自然と健康に良い食生活が定着し、身体を動かす習慣が身につく田舎での生活。健康が気になる人にとっては魅力的ですね。おじいさん・おばあさんになっても自由に行動できるだけの体力が残っていれば、まだまだ人生を楽しめるはずです。そのために田舎暮らしをはじめてみませんか?
