別荘なんてお金持ちの贅沢品。そう言い切ってしまうのは簡単ですし、事実ほとんどの人はそう思っていることでしょう。確かに、住居とは別に不動産を購入するというのは、ちょっとした臨時収入があったくらいでポンとできることではありません。かなりの計画と、そして覚悟も必要になります。しかし、だからといって、本当に庶民には手の届かない上流階級だけの特権なのでしょうか? 本当に別荘はセレブだけの持ち物なのでしょうか?
もちろん、一定の収入がないことには難しいでしょうが、おおむね中流程度の家計状況であれば、別荘を手にするのは特段難しいことではないと思います。現在はセカンドハウスローンなど組めるはずもない状況下ですから、もちろん即金で買うわけですが、中古物件で良いなら、数百万もあれば結構な数から選べるのです。そして、本気で貯めようと思えば、数百万くらいの額を十年以内に貯めることくらいは可能なはずなのです。
あなたは今、自由になるお金を何に使っていますか? 例えば、一日に一箱を吸う喫煙者の方であれば、一年に十五万近くの金額をタバコに使っているはずです。お酒が好きな方であれば、やはり年に十数万、人によってはもっと飲んでいませんか? 酒もタバコもやらないという方も多いでしょう。でも、それなら所得が同程度の喫煙者やお酒好きの人が生活できているんですから、理論的には切り詰めるところを切り詰めれば年に二十万くらいは貯められるはずですよね? 他にも、買ったは良いけど一度しか観ていないDVDやブルーレイがあるのなら、次から全部レンタルで済ませてみませんか? 次に買い換えるテレビの画面は、今より何インチか小さいもので我慢してみませんか? 携帯電話で不要な長話をするのを控えてみませんか? 壊れてないなら機種変更だってしなくても良いですよね? パソコンだってOSがwindows XPでもまだ使えます。何も大慌てで今すぐwindows 7や8に飛びつく理由はありませんよね? さあ、これら全部を実行すれば一年でいくら貯まりますか?
十年足らずのうちに別荘を買うことは、本当に手の届かない夢物語ですか?
個人が決定できることなど、そう多くはありません。しかし、限られたお金をどう使うかは自分で判断することができるはずです。地価が下がり、別荘の値段が落ちている今、別荘を買うことは決して絵空事ではありません。現実的な目標になり得ます。あとは、個人個人が何を選び取るかというシンプルな問題なのです。もし別荘という響きに憧れ以上の強い気持ちを持っているのなら、まさに今この瞬間、何かを初めて見ませんか? 動き出したその時から、夢は現実へと少しずつですが近づいていきます。