別荘には画期的な使い道が一つあります。それは、定年を迎えたリタイア後、別荘地に移住してしまうことです。
仕事があるうちは、もちろん会社に通いやすい場所に住まなければなりませんし、人付き合いなどを考えても都会が便利でしょう。ですが、都会の街並を「ごちゃごちゃして騒々しい」「狭い」「空気が汚れている」などとネガティブな印象で見ている方も多いのではないでしょうか。
定年退職した後であれば、もう今までのしがらみに囚われる必要はありません。自分が残りの人生を過ごす上で理想的な土地があるのなら、その地で第二の人生を始めることができるのです。
人間関係にしたところで、仕事がらみの付き合いや時間を縫って知人と会うような忙しさからは解放されるのですから、ちょっとやそっと距離が離れることを気にする必要はないと思います。幸い、今は新幹線の配備も進み、地方から都内に出るのはずいぶんと簡単になりました。例えば軽井沢から東京までなら1時間45分程度でアクセスできます。老後の余裕ある時間の中では、友人・知人と会うことは何の問題もなく可能ではないでしょうか。
長い間都会で暮らしていた人にとって、インターネットの普及で便利になった地方での暮らしは、まさに未知の暮らしだと思います。せっかくの第二の人生、新しい世界に一歩踏み出してみるのも良いと思いませんか? 土に足をつけ、鳥のさえずりを聞き、草花が揺れるのを眺める。遠い昔、どこかに置いてきた生活をもう一度試してみてはいかがでしょう。
ところで、中にはリタイア前に都会の喧噪を離れて別荘地での暮らしを選ぶ方もいます。筆者の知っている人物で、その人は塾講師をしています。数年前から軽井沢に住み、毎朝新幹線で都内に通勤しているのです。職場まで二時間足らずで着くそうなので、ちょっとした郊外に住んでいる人と所要時間は同程度でしょう。長野新幹線の開通前では不可能だったことが、今では何でもないことになっているんですね。
ちょっとの勇気があれば、あこがれの別荘地で暮らすことだって出来てしまう世の中です。別荘暮らし、検討してみませんか?