Q.レジャーならホテルにでも泊まれば良いのでは?
別荘を買うお金があれば、何十回もホテルや旅館に行けるでしょ?
A.ホテルや旅館と別荘・セカンドハウスはそもそも目的が異なるのではないでしょうか。
休日の楽しみ方は一通りではありませんよね? 大自然の中でハイキングや渓流釣りを楽しむアウトドアもあれば、屋内で観劇や映画鑑賞などを楽しむこともあるわけです。そして、多くの人はどちらか一方だけに没頭するのではなく、その時々の気分や状況に合わせて思い思いの休日を楽しむはずです。
ホテルと別荘についても、だいたい同じようなことが言えます。ホテルや旅館というのは、食事の配膳から部屋の片付けまで多くを相手方に任せ、客としてサービスを受けながらレジャーを楽しむものです。対して、別荘というのは、自分たちで食材を選んでバーベキューを準備したり、散歩のコースを考えたりと能動的な側面を強く持っています。
提供される側としてパッケージ化された商品・サービスを提供してもらう楽しみ方ではなく、自分自身の手で理想の生活を築き上げる創造的な楽しみを得られること。それこそが別荘ライフ最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。
また、利便性の面でメリットがあるとすれば、事前の予約が必要ないこと・繁忙期だからといって特別料金になったりはしないこと、など自分本位の計画が立てやすいという特徴が挙げられます。
結局のところ、ホテルにはホテルの良さがあり、別荘には別荘の良さがある、という明快な結論に落ち着くのではないでしょうか。
時おり「別荘の購入に1000万円かけたなら、一泊2万のホテル500回分だから五人だったら100回利用すれば元が取れる」といった計算をしている方を見かけますが、あまり数字的な部分にはこだわらないほうが良いかと思います。心身をリフレッシュするための別荘なのに、元を取りたい一心で半ば義務のように通うというのも妙な話です。自分はノープランのままで純粋にサービスを受けて楽しみたい時には宿泊施設を利用し、計画を立てる段階から楽しみたいという折には別荘を用いる。こういった自然な使い分けがなされている状態が、より健全なレジャーなのではないでしょうか。
現状では多くの方がホテルや旅館に泊まるレジャーをたびたび計画するのに対して、別荘・セカンドハウスを持とうとする人はあまり見かけません。それぞれに別の魅力があるのですから、休暇を過ごす上での一般的な選択肢として、別荘を所有するというプランがもう少し世の中に定着しても良いのではないかと思います。