新・田舎暮らし入門
職業訓練校を活用する
いざ、田舎暮らしをはじめるとなると、当然ながらこれまでの都市部での生活を終えなければなりません。それはまた、これまでのお仕事を辞めることになるということでもあります。つまり、田舎での新生活のためには再就職が必要になります。「とはいえ、こんな私に田舎で何ができるんだろう」と途方に暮れているヒマはありません。時間は刻一刻と過ぎていきます。そんな方は職業訓練校をきっかけにして新しい「何か」を見つけてみてはいかがでしょう。民間の資格学校などに通うより断然安価ですし、こういう施設を有効に使わない手はありません。以下に職業訓練校についてまとめてみました。
各都道府県の職業能力開発課などが担当・運営している技能専門校
入学資格は高卒以上の場合が多いです。建築科や木工科は受講している年齢層が幅広い傾向があるようです。各校ごとに設置されている学科が異なりますが、そのなかでも一般的なものとしては「電子機器」「塗装」「木工」「建築」「色彩デザイン」「自動車整備」などがあります。訓練期間はおおむね1~2年であることが多いようです。詳しくは各自治体の職業能力開発課に問い合わせて確認してみましょう。
雇用促進事業団が運営する職業能力開発促進センター(通称「ポリテクセンター」)
年齢や経験などを考慮して、職業生活の各段階に応じたコースやセミナーを受講できます。おもに次の二つが挙げられます。
●アビリティコース
離転職者が早い段階で再就職できるように機械系、居住系(住宅サービス科や造園管理科ほか)などの学科に分かれて具体的な訓練を受けます。期間は半年であることが多く、就職が決まれば学期の途中であっても就職していく方もいます。入学資格は離転職者で雇用保険受給資格のある方が優遇されます。ちなみに、車両系建設機械運転などの国家資格を取得しやすいらしいです。
●能力開発セミナー
在職労働者の技能向上、能力開発などを目的に行なわれる短期間のセミナーであることが多いです。内容としては車両系機械の講習や簿記、パソコンにいたるまで多岐にわたります。こちらの場合には一般の人も参加しやすいように短期、かつ安価な授業料で資格が取れるという点では利用価値が高いです。例として、過去には「小型移動式クレーン運転技能講習」がわずか三日間の講習でたったの4,300円というようなセミナーもありました。ほかにも「掘り出し物」のセミナーや講習があるかもしれませんので詳しく調べてみると面白いでしょう。
認定職業訓練校など
ご存知のとおり、これはよくあるパターンでハローワークなどとタッグを組んだ民間の資格学校などが通常価格よりも割安で職業訓練や資格取得のためのコースを設けていたりします。
あまり身近ではない「職業訓練校」ですが、その分だけ調べてみるとほかの人が知らないおトクな情報があったりして優越感に浸れます。田舎暮らしをはじめるまえに詳しく調べてみるとなかなか面白いのではないでしょうか。
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