新・田舎暮らし入門

田舎暮らしに役立つ資格を取得する

「たしかに田舎暮らしにはあこがれるけど、日々の仕事がなくては収入源も断たれてしまうし、やっぱり二の足を踏んでしまう」。そんな方には田舎暮らし向きの資格の取得をおすすめします。すでに田舎暮らしをはじめている先輩方にヒアリングしてわかった「リアルな田舎暮らしでツカえる資格」をまとめてみました。この資格を持っていれば、田舎暮らしをしたときもすぐに仕事が見つかるはずです。

技術系

●自動車免許では大型、大型特殊、牽引が狙い目。大型の場合には二種もアリ。普通免許は田舎暮らしに必須。
田舎暮らしでさがすお仕事の場合には、やはり第一次産業系のものが多いことを念頭においておくべきでしょう。そこへいくと大型や大型特殊、牽引などの免許を持っていると農業や林業はもちろんのこと、土木建設会社などで働く際に有利です。もちろん、通勤時の往復に使う普通免許が必須であることはいうまでもありません。大型二種は営業・サービス系の免許です。具体的にはバスの運転手さんなどがこれにあたります。バスといっても、路線バスのニーズほかにもスクールバスなどが考えられます。牽引は意外と持っている人がいないので重宝されることうけあいです。漁業などへの就職を考えている方には船舶免許など海洋系の運転免許が有効でしょう。その土地その土地ならではの地方のニーズをイメージして需要がありそうな免許を取得しておくわけです。実際に現地をリサーチしておけばもっとよりよく必要とされている免許が見つかるはずです。
●車両系建設機械運転技能者
おもに「基礎工事用」「解体用」「整地・運搬用」の3つに分けられます。具体的には、基礎工事用は3トン以上の杭打ち機、ドリルなどの運転。解体用は3トン以上のブレーカなどの専門機械の運転。整地・運搬用は3トン以上のブルトーザやトラクターの運転に必要です。ただし、これらの免許には注意点があります。この免許だけでは公道が走れませんので現場のみの稼動となってしまい、かなり限定的です。公道を走る必要がある場合には大型特殊免許とワンセットである必要があるのでくれぐれも気をつけましょう。
●小型移動式クレーン運転技能者
1トン以上5トン未満の小型移動式クレーンの運転を行なうのに必要な免許です。通称「ユニック」と呼ばれる機械の操縦にはこの資格が必ずいります。現場での作業を想定すれば、この免許にあわせて「玉掛技能者(=つり上げた荷物のバランスを崩さないでロープなどによってまとめられる人)」の資格をも同時に取っておくべきでしょう。
●その他
上記のほかにも電気工事士や建築士、建設機械施工技士、造園施工管理技士、土木施工管理技士などが挙げられます。

※なお、上記の車両系建設機械運転技能者小型移動式クレーン運転技能者は各地のポリテクセンターでも取得できるようになっています。[ポリテクセンターとは]

 

副業系(趣味やボランティア活動なども含む)

●スキーインストラクター(指導員)
冬季限定のおしごとにはなってしまいますが、以前から人気の高い資格です。スキー場に隣接している民宿やペンションのオーナーが持っていると、その宿自体の付加価値が高まるといったアピールポイントになることも十分に考えられます。
●自然観察指導員、キャンプインストラクター、ネイチャーゲーム指導員
子どもが好きな方には是非検討して欲しい資格です。おもにボランティア活動が中心ですが、自然観察会やキャンプ訓練など子どもたちのアウトドア系のイベントの際に活躍できます。
●その他
実務経験が問われるなどあらかじめ実績を要しますが、樹木医や森林インストラクター、ライフセーバーなどが挙げられます。ユニークな変わり種では野菜ソムリエやきのこアドバイザー、ゲートボール審判員などきわめてニッチでマイナーな(笑)資格もあります。この辺についてはお手隙の際にでもインターネットなどで調べてみるとおもしろいでしょう。

 

いかがでしたか。最後の「その他」について、さらに言ってしまえば、あなたの独創的な発想で既存の資格となにか(+@)を掛け合わせたときにひょっとしたらイノベーション的な化学反応が起こってまったく新しいサービスが立ち上がるかもしれません。田舎暮らしのお仕事さがしでも大切なのはこのように「一生懸命にたのしむ」ということ。これに尽きるのではないでしょうか。

  • 1

コメントは受け付けていません。